ブロック塀

ブロック塀の再利用は危険!

「結論」

新築の時は古いブロック塀を必ず撤去

できたら「塀のねっこ」を選んでください!というのが本音ですが、ブロック塀を壊してくれればこの際アルミフェンスでも板塀でも何でも大丈夫です。

美しい新築に古いブロック塀

新築のマイホームの写真をあちこちで拝見することがあります。どの家も今はモダンできれいで羨ましいな、と言う気持ちが沸き起こります。

しかし、ふとみるとブロック塀をやり替えないまま新しい家と古いブロック塀が。

やり替えて欲しい理由=ブロック塀の耐用年数が15年

このホームページではしつこくブロック塀の耐用年数=安心して使える年数は15年であることをお伝えしていますが、世間一般にはまだまだ届いておらずとても残念な気持ちになります。

ブロック塀は広義の鉄筋コンクリートです。鉄筋コンクリートの寿命は鉄筋を守るコンクリートの強度≒アルカリ度とその厚さに依存します。

ブロック塀は強度が8,12,16N、中のモルタルもおそらく10N程度でしょうから一般的なコンクリート強度の半分以下しかその強度がありません。

コンクリート強度の比較

ブロック 8,12,16N/平方mm未満

家の基礎 21N/平方mm

塀のねっこ 30N/平方mm

1kg=9.8Nですので、おおよそ10N=1kgとなります。
それぞれ1mm四方に1kg,2kg,3kの重りが載っても壊れない程度とお考えください。
1cmだともう少しわかりやすく100kg,200kg,300kgとなります。

コンクリートの強度で寿命が決まる

コンクリートの強度はおおよそその中に入っているセメント量に比例します。
また鉄筋を守る力の一つであるアルカリ成分はほとんどがセメント量に比例しますので、高強度のコンクリートはアルカリ成分が多くなり、つまり鉄筋を守る力が強くなります。

コンクリートが長持ちする≒強アルカリ≒高強度コンクリート

ブロック塀の寿命が短いのは低強度コンクリートだから

すでに述べましたように恐らくブロック塀の合成強度は10N/mm2程度と低強度というのが大きな問題ですが、もう一つ大きな問題があります。

ブロック塀はすきまだらけで水が入ってくる

コールドジョイントの塊(つぎはぎ)

ブロック塀はブロックを積み上げ、モルタルで接着するという工程を踏みます。この工程がコンクリート構造では非常に問題です。通常の鉄筋コンクリート構造では継ぎ目に対して非常に厳しく可能な限りその継ぎ目がないようにします。これはコールドジョイントといって隙間が出来てしまうからなんですね。

隙間が出来るとどうなるか。鉄筋コンクリートの弱点である水と酸素が鉄筋に供給されてしまうからなのです。水と酸素があると鉄筋は容易に錆びてしまいます。

それを防ぐために、通常のコンクリートではコンクリート強度をしっかり管理し、できる限り密になるようにコンクリートを打設し、鉄筋被りというコンクリートの鎧を鉄筋にかぶせます。

これがブロック塀になった途端に全てが許されてしまう、と言うのがブロック塀の寿命の短さの原因です。

ブロック塀のやり替えは難しい

道路際のブロック塀はスペースもあるので比較的やり替えが行いやすいのですが、特に家と家の境目にあるブロック塀は機械が入らないこともありとても困難です。

そのため冒頭にも述べましたが、家の建て替え(ユーザーが違う場合も)は必ずブロック塀を壊してください。