事通信社では全国に1万2652校で危険な塀が見つかっているとの報道。

危険な塀、1万2652校に=緊急調査集計を訂正-文科省

 

調査対象校 危険な塀が見つかった学校
50,182 12,652
25%
高さなど建築基準法違反 劣化や損傷 応急対策済み
10,804 7,484 10,122
85% 59% 80%

応急対策済みはコーンを立てたりロープを張ったりと言うことか。

安全対策してないブロック塀 2500校超

日テレニュース

撤去したり近寄れないようにするなどの応急的な安全対策を実施していない学校は2512校あることがわかった。

とあるので上記の応急対策していない学校、と言うことだろう。

問題は

さらに目視で問題がないものでも、塀内部の鉄筋の状況などの点検が求められているが、点検が完了したのは27.6%にあたる2635校にとどまったという。

重要な鉄筋のチェックができていない

ブロック塀の大きな問題は外面からは中がどうなってるかさっぱりわからない処にある。

高槻市の寿栄小学校の場合もまさしくそうだ。
控え壁が目に見えてわかりやすいので、控え壁ばかり注目されるがアレの一番の問題は塀をしたから上まで一本で貫く鉄筋がないことにある。

それでも1/4近くの調査が終わっているのが驚きだ。
寿栄小学校の教訓を避けるためには、一部を破壊して鉄筋をチェックするかレントゲンを撮るしかないが、本当にやっているのだろうか。

まさか鉄筋探査機だけでOKを出しているとしたら全く意味が無い。寿栄小学校のブロック塀でも鉄筋探査機ではOKだったはずだ。

寿栄小学校は基礎(擁壁)とブロック塀が短い鉄筋でつながっていた。と言うことは一般的な鉄筋探査機では「鉄筋あり」になるのである。

検査をしたことに満足してしまわなければ良いのだが。

危険な塀、1万2652校に=緊急調査集計を訂正-文科省

 文部科学省は13日、全国の学校のブロック塀に関する緊急調査で、10日公表した数字に集計ミスがあったと発表した。
 調査対象校を5万1085校から5万1082校に修正。危険な塀が見つかった学校は当初の1万2640校から1万2652校に増え、全体に占める割合は24.7%から24.8%となった。
 群馬県の私立学校のデータを文科省が他県のものと取り違えるなどしていたことが発覚し、再集計したため。同省担当者は「ご迷惑をかけた」と謝罪している。
 同省の訂正によると、高さが2.2メートルを超えるなど建築基準法施行令に適合しない塀があった1万799校が1万804校に、劣化や損傷が見られた7473校が7484校に増えた。危険な塀がある学校のうち応急対策を講じた学校は1万122校から1万140校となった。

安全対策してないブロック塀 2500校超

2018年8月13日 21:19

今年6月の地震により女子児童が学校のブロック塀の下敷きになって死亡した事故を受けて行われた緊急調査で、安全性に問題のあるブロック塀などがあるにもかかわらず、安全対策が行われていない学校が全国に2512校あることがわかった。

記事全文

今年6月の地震により女子児童が学校のブロック塀の下敷きになって死亡した事故を受けて行われた緊急調査で、安全性に問題のあるブロック塀などがあるにもかかわらず、安全対策が行われていない学校が全国に2500以上あることがわかった。

文科省が全国の国公私立の幼稚園や小、中、高校など計51082校を対象に行った調査によると、目視による点検の結果、安全性に問題のあるブロック塀などがある学校は12652校で、このうち、撤去したり近寄れないようにするなどの応急的な安全対策を実施していない学校は2512校あることがわかった。

さらに目視で問題がないものでも、塀内部の鉄筋の状況などの点検が求められているが、点検が完了したのは27.6%にあたる2635校にとどまったという。

文科省は、速やかな点検や安全対策の実施、結果の公表を行うことなど、今後の対応を記した通知を全国の教育委員会などに発出した。