塀が倒れる理由-1 「基礎がない」  ブロック塀マニアックス-10

ブロック塀の問題点を見ていくと、どうもポイントは基礎にありそうです。
正確にいうと、基礎と基礎につながる塀の接合部、となります。

ブロック塀は大きく分け、皆さんの目に触れる塀の部分と、目に触れない基礎の部分で成り立っています。

一般的に基礎部分はブロックを使わずコンクリートだけで作り上げます。
ブロックで基礎を作ることは基本的に認められていません。ブロックで構築した場合、鉄筋保護の観点から問題があるのだと思います。ブロックの空洞部分は60mmから70mm程度しかなく、10mmの鉄筋を入れた場合、わずか25mm~30mmの鉄筋被りしかなくなります。地中部分は地下水の影響などでさびやすいためこのようになっているのでしょう。

ここの部分はきちんと作るとお金がかかります。

基礎の基準

基礎は150mmの厚さで350mm(根入れ350)の深さまできちんと作る必要があります。
これは守ったほうがいいのではなく、守らなくてはならない建築基準法で定められた項目です。

建築学会の推奨基準はもう少し厳しく、350mmから500mm、プラス50mmと規定されています。
つまり400mmから550mmということですね。

基礎の実態

ここでブロック施工を行う会社のホームページを見ると基礎の価格が載っています。

(例)
「ブロック基礎」 4000円
「布基礎」 9000円

などと書かれています。
この安いほうのブロック基礎は厚さが100mm、200mmというとても信じられないスペックの基礎のようです。

「布基礎」と書かれた高額な方がおそらく建築基準法に準じた基礎になるのだと思われます。

外構工事を行う企業は「うちが正しい」と一生懸命謳っていますが、このような価格表示を見た瞬間に私はがっかりしてしまいます。

安いほうの基礎はなんなんだ
顧客はこれを見てどちらかを選ばされるのか?と。

基礎の働き

基礎がきちんとあることで基礎の重さと土による抑えが効きます。
基礎がなければあの重さの構造物が地震時にはグラグラ揺すられた時倒れてしまいます。

安い基礎、ではなく違法な基礎をホームページで一生懸命公開しているところに外構業界の闇が見えます。
地震のたびにブロック塀が倒れるのは当たり前です。根っこの基礎がないのですから。

まとめ

経験より 歴史に学ぼう ブロック塀

顧客はコストを下げたいのは当たり前です。
それをきちんと説明して必要な措置をするのが本当ですよね。

自分の経験で問題なくても、歴史的にブロック塀はパタパタ倒れています。経験を過信せず、せめて法律を守ってブロック塀を作ってもらいたいと思います。

危険ブロック塀を撲滅しましょう。

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